診療内容
甲状腺の病気

甲状腺は、首の前面にあり、食べ物に含まれるヨウ素を材料にしてホルモンをつくるところです。甲状腺ホルモン(FT4とFT3)には、身体を元気に保ち、新陳代謝を盛んにする働きがあります。
甲状腺疾患は、大きくわけて
- 1.
- ホルモン量の異常
- 2.
- 腫瘍(できもの)
の2つに分けて考えるとわかりやすいです。
ホルモン量の異常

甲状腺ホルモン(FT4とFT3)は、多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。甲状腺刺激ホルモン(=TSH)も一緒に測定して、病態や異常の程度を確認しています。
甲状腺ホルモン異常の大きな特徴に、患者さんの多くが女性であること、症状が比較的多彩なこと、の2つが挙げられます。
頻脈(100回/分以上)と体重減少・疲れやすさが数週間続いている場合には甲状腺中毒症の可能性があがりますので、もしお近くに内分泌専門医がいれば、直接相談でもよいと考えます。
その他の「たまに動悸がある・ちょっと疲れやすい」などは更年期障害の症状とも似ているので、気になる場合にはまずはお近くの内科や婦人科クリニックでご相談ください。どこのクリニックでも血液検査をして数日で結果がでます。
甲状腺ホルモンに関わる病気の症状

低下症
甲状腺から分泌されるホルモンが不足し、機能が低下している状態のこと。
エネルギー不足になり、眠気、物忘れ、抑うつ、無気力感、肌の乾燥、抜け毛、むくみなどの症状がみられます。
中毒症
甲状腺から甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、全身の代謝が高まった状態のこと。動悸、息切れ、多汗、微熱、手指のふるえ、不安感、集中力の低下などの症状がみられます。

治療について
ホルモン量の異常の場合、治療方法はお薬(内服)が基本です。
バセドウ病については、内服薬で効果が不十分だったり、副作用で使えなかったりする場合には内照射(放射性物質のカプセルを内服する。比較的安全な治療のため総合病院の外来診療で行えます)、あるいは外科的手術、の方法をおすすめする場合もあります。その場合には、信頼できる医療機関にご紹介いたします。
症状にあったお薬で症状が改善することが多いので、「もしかして…」と思ったら、一度検査にお越しください。
甲状腺の腫瘍(できもの)

甲状腺の一部にこぶのようなものができた状態を指します。甲状腺は体の表面の小さな臓器ですので、エコー検査が一番様子がよくわかります。最近は頸動脈エコーやCTを受けたときに甲状腺腫瘍が見つかった、と来院される方も多いです。
学会ガイドラインでは、基本的に1.5cm以上の場合に甲状腺穿刺吸引細胞診を行って、良性か悪性かの判断をすることが推奨されています。また、血液検査として甲状腺ホルモンや腫瘍マーカーを測定すると診断の一助となることがあります。 1回だけの検査では良悪性の判断が難しいこともありますので、その後大きくなってこないかエコーで経過観察することも大切です。どのくらいの頻度でエコー検査をするかはそれぞれの状態で異なりますので、担当医から推奨をお話しいたします。
悪性の可能性が高い場合やホルモン産生腫瘍の場合には、手術での摘出治療となりますので、専門の外科医(内分泌外科)へご紹介いたします。
甲状腺の迅速検査ができます。
甲状腺ホルモンは院内にて40分ほどで結果がでますので、後日再来院していただく必要がなく、当日のうちに診断や投薬調節が可能です。
また、甲状腺エコー(超音波)検査や甲状腺腫瘍に対する甲状腺穿刺吸引細胞診も実施しています。
注意事項:甲状腺疾患の検査
甲状腺ホルモンの検査は、結果をお出しするまで40分以上かかるものがあります。
当日検査・診断のため、受付終了30分以上前にはご来院ください。
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